散髪

汚れ無き青春まっただ中でした

当時同居していた悪女のお話

彼女は如何に自身が器用でハサミさばきが良かろうか、、と熱心に語りかけてきた
そしてワタクシの前髪をその巧みな技にて可愛らしくしてさしあげると言うのである

ワタクシは巧みな手さばきを体感できる喜びに胸躍らせた
早速、新聞紙を2枚用意し床に広げもう一枚を頭から突き破りかぶって椅子に座った

彼女は肩幅くらいに足を広げ中腰になり
クシなどは一切使用しないという斬新な手法でハサミだけを持った

「シャキン シャキン」

潔いハサミ音がしばし響く

目をつむり、、まだか、まだかと待ちわびる


しかし••• 永い 永い、時間が長い

ワタクシの前髪は異様に長く、やさぐれていたのだろうか?

彼女が口を開いた

「あれ?もうちょいもうちょい 大丈夫!大丈夫!」


いったいぜんたい 何が大丈夫?なのだろう‥‥一抹の不安がよぎる

彼女の手が止まり

「いいよ〜 目を開けて」



ココは?、、登別伊達時代村に来てしまったのだろうか、、

「ちゃん!」 「大五郎!」

願ってもいなかったが、、今ワタクシは大変熱心な役作りに生じてしまったようである
この姿で乳母車に乗り全国行脚にでもくり出せというのか‥

額上部には4〜5センチの厚くぴっちりと揃った「味付けのり」の用な物がぶらさがっていた

このような劇的変化など全く望んでいなかったのだ、、、
その後、数週間の生活は言うまでもない‥

そして、この前髪ドロボーとの今後の同居生活に失望と不安を抱くのである

安易に人を信用してはならぬと心に誓い 若き生活を綴る

支部長






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by chata2007 | 2011-12-02 13:16


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